平島医師
平島医師
今回は売れ筋の整腸剤である新ビオフェルミンS錠、ビオスリーと、私たちが監修したラクエイドを比較しながら、それぞれの違いについて詳しく解説していきます。
秋山医師
秋山医師
どちらも人気の整腸剤ですが、大きな違いの一つが『生菌』を使っているか、『死菌』を使っているかなんですよね。
平島医師
平島医師
新ビオフェルミンSやビオスリーは、生きた菌が腸まで届くことを特徴としています。一方でラクエイドは、あえて乳酸菌とビフィズス菌の『死菌』を採用しています。
秋山医師
秋山医師
一見すると『生きている菌の方が良いのでは?』と思われるかもしれませんが、実は死菌を選んだのには大きな理由があります。今回は菌数や配合成分も含めて、その違いを詳しく見ていきましょう。

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本記事には、出演医師が開発・監修に関わる商品に関する紹介が含まれています。記事内の医学・健康情報は、一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の商品による効果を保証するものではありません。商品の利用については、体調や服薬状況をご確認のうえ、必要に応じて医師・薬剤師などの専門家へご相談ください。

    人気整腸剤とラクエイドを比較!菌数には大きな違いがある

    今回比較したのは、新ビオフェルミンS錠、ビオスリー、ラクエイドの3つです。

    新ビオフェルミンS錠にはビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィルス菌の3種類が配合されています。しかし表示されているのは「18mg」といった重量のみで、実際の菌数は公表されていません。

    先生方は実際にメーカーへ問い合わせたそうですが、菌数については回答を得ることができませんでした。これは昔から重量表示で届け出る仕組みが採用されていたことも関係していると考えられます。

    ビオスリーについても同様で、酪酸菌や乳酸菌(ラクトミン)、糖化菌の重量は記載されていますが、菌数は非公表です。

    先生方は一般的な市販整腸剤について、「1錠あたり多くても10億個程度ではないか」と推測していますが、これはあくまでも目安であり、正確な数字ではありません。

    一方、ラクエイドは菌数を明確に公表しています。

    1粒あたり乳酸菌は約3,333億個、ビフィズス菌は約66.6億個含まれており、1日3粒摂取すると乳酸菌は約1兆個、ビフィズス菌は約200億個になります。

    この菌数の多さはラクエイド最大の特徴といえるでしょう。

    「整腸剤」という言葉が日本で広く使われるようになった背景には、大正時代に始まった乳酸菌研究があります。1900年代初頭、ロシアのメチニコフが「乳酸菌と長寿」の関係を提唱したことで、世界的に腸内細菌への関心が高まりました。日本では1917年(大正6年)に乳酸菌整腸薬「ビオフェルミン」が製造され、1920年には日本新薬から「グリコラクチン」が発売されています。ちなみに「整腸剤」という言葉の文献上の使用例は、少なくとも1950年代には確認されています。現在では“腸内フローラを整える薬”というイメージが強いですが、昔は殺菌・止瀉作用を持つ薬も整腸剤と呼ばれていました。時代とともに「腸を整える」の意味も変化してきたのです。

    ラクエイドには菌以外にも腸活を支える成分が配合されている

    ラクエイドには菌だけでなく、善玉菌をサポートするための成分も配合されています。

    代表的なのがキシロオリゴ糖と難消化性デキストリンです。

    これらは発酵性食物繊維であり、善玉菌のエサとなって腸内環境を整える働きがあります。

    さらに特徴的なのが、16種類35株の乳酸菌・ビフィズス菌を培養して得られた「産生物質」が含まれていることです。

    乳酸菌やビフィズス菌は食物繊維を利用して、短鎖脂肪酸などのさまざまな有用物質を作り出します。

    ラクエイドには、その有用物質自体もあらかじめ配合されているため、善玉菌を育てる環境づくりをサポートするという考え方が採用されています。

    生菌は本当に腸まで届くの?

    新ビオフェルミンSやビオスリーは、生菌を配合した整腸剤です。

    新ビオフェルミンSでは、食後は胃酸が中和されるため、生きたまま腸へ届くことが確認されているとメーカーが説明しています。

    ビオスリーについても、処方薬の添付文書では人工胃液・人工腸液で一定の条件下では菌数が安定していることが示されています。

    このため、食後に服用すれば、生菌が比較的腸まで届きやすいと考えられています。

    しかし一方で、通常のカプセルや粉末タイプの乳酸菌では、腸まで生きて届く割合は1%未満という論文報告も紹介されています。

    胃酸は非常に強い殺菌作用を持つため、実際には多くの菌が胃で死滅してしまう可能性もあるということです。

    つまり、「生きて届く」とされていても、実際にどの程度届くかは条件によって異なる可能性があります。

    死菌だからこそ期待できる働きとは

    ラクエイドは死菌を使用しているため、生きたまま腸へ届くことはありません。

    その代わり、食前・食後を気にせず摂取できるというメリットがあります。

    また、死菌には腸の免疫細胞を刺激し、免疫機能をサポートする働きが期待されています。

    さらに、死菌そのものが腸内細菌のエサとなることも分かっており、腸内環境の改善にも役立つと考えられています。

    近年では、このような死菌や菌体成分を利用した腸活は「パラプロバイオティクス」や「ポストバイオティクス」と呼ばれ、注目されています。

    先生方も「健康維持や長く腸活を続ける目的であれば、菌数を多く摂取できる死菌という選択肢も非常に有効」と説明しています。

    一方で、急な下痢や胃腸炎など一時的な症状では、生菌タイプの整腸剤を使用するという考え方も紹介されていました。

    先生方自身もラクエイドを6〜7年以上継続して愛用しており、「継続することが何より大切」と話されていたのも印象的でした。

    まとめ

    新ビオフェルミンSやビオスリーは、生菌を用いた代表的な整腸剤であり、食後に服用することで生きたまま腸へ届くことが期待されています。

    一方、ラクエイドは死菌を採用することで圧倒的な菌数を配合し、さらに発酵性食物繊維や乳酸菌由来の産生物質も組み合わせることで、腸内環境や免疫機能をサポートする設計となっています。

    生菌・死菌のどちらが優れているという単純な話ではなく、目的に応じて使い分けることが大切です。毎日の健康維持や腸活を目的とする場合には、継続して取り入れやすい方法を選ぶことが重要といえるでしょう。

    用語解説
    1. 生菌:生きた状態で配合された乳酸菌やビフィズス菌。
    2. 死菌:加熱などにより死滅した乳酸菌やビフィズス菌。
    3. ビフィズス菌:腸内の善玉菌の代表で、腸内環境を整える働きを持つ菌。
    4. 乳酸菌:糖を分解して乳酸を作り出す菌の総称。
    5. 短鎖脂肪酸:善玉菌が食物繊維を発酵して作る成分で、腸内環境の維持に重要。
    6. 発酵性食物繊維:腸内細菌のエサとなり、短鎖脂肪酸の産生を助ける食物繊維。
    7. キシロオリゴ糖:善玉菌の増殖を助けるオリゴ糖の一種。
    8. 難消化性デキストリン:水溶性食物繊維の一種で、善玉菌の栄養源となる。
    9. ポストバイオティクス:菌そのものではなく、菌体成分や産生物質を活用する考え方。
    10. パラプロバイオティクス:死菌を利用して健康効果を期待する新しい腸活の考え方。
    乳酸菌
    今回は後編として、人気の整腸剤である新ビオフェルミンS、ビオスリーHi錠、そして乳酸飲サプリのラクエイドを、菌数、生菌か死菌か、摂取後の考え方などの視点から整理して比較します。前編に続き、後編ではそれぞれの特徴をもう一歩踏み込んで見ながら、症状があるときにどう考えるか、毎日の健康維持を意識するときにどう選ぶか、といった使い分けの考え方も解説します。整腸剤を続けている方や、これから選びたい方はぜひ参考にしてください。※本動画は一般的な健康情報の提供を目的としており、特定の商品や効果を保証するものではありません。

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