平島医師
平島医師
内視鏡チャンネル、登録者が50万人いきましたね。正直、こんなに早いとは思ってなかったです。
秋山医師
秋山医師
すごいですよね。YouTube全体でも0.05%くらいって言ってましたよね。最初は再生回数ゼロとか、ありましたもんね。
平島医師
平島医師
ありましたね。2回再生で“あ、俺だ”って(笑)。でも続けることが大事なんですよね。
秋山医師
秋山医師
本当それです。で、そんな話をしてたらもう冬ですよ。インフルエンザ、かなり流行ってますよね。すごい数です!!
平島医師
平島医師
はい、ちょっとすごい勢いでしたね。今回はインフルエンザを防ぐ医師がやっている予防習慣をご紹介します。

    なぜ「手洗い・うがい」だけでは不十分なのか

    インフルエンザ対策と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは
    手洗い・うがい・マスクでしょう。

    もちろん、これらは基本中の基本です。
    しかし秋山先生は、こんな疑問を投げかけます。

    「これだけで本当に防げるなら、ここまで毎年流行しないはずですよね。」

    実はインフルエンザウイルスは、皮膚ではなく“粘膜”から侵入します。

    目・鼻・口・喉―
    これらの粘膜は、ウイルスにとって「最も入りやすい入口」です。

    だからこそ重要になるのが、粘膜を守るという視点

    ここから、医師自身が実際に行っている
    9つのインフルエンザ予防習慣をご紹介します。

    マスクは入口対策の一部。鍵は“粘膜の守り”を固めること

    インフルエンザを物理的に防ぐ4つの習慣

    ① 湿度管理(40%以上を保つ)

    インフルエンザウイルスは低温・乾燥を好む性質があります。

    湿度が40%を下回ると、ウイルスの生存率が一気に上昇します。

    そのため平島先生は、自宅・職場・旅行先でも湿度計を携帯しているようです。

    加湿器はスチーム式(加熱式)一択と断言します。

    「超音波式は手入れを怠ると、雑菌を撒き散らすリスクがあります」

    スチーム式は水を沸騰させるため、
    清潔な蒸気で室温も同時に上げられる点が大きなメリットです。

    ② 鼻呼吸(口呼吸を防ぐ)

    鼻呼吸は、天然のマスク機能を持っています。

    副鼻腔から分泌される一酸化窒素(NO)には、血管拡張作用と強力な抗ウイルス作用があります。

    口呼吸になると、この防御機構が使えません。

    そこでおすすめされているのが就寝時のマウステープ

    「朝の喉の痛みが劇的に減ります」医師自身も実践している方法です。

    ③ 口腔ケア(朝イチの歯磨き)

    インフルエンザウイルスは、単独では細胞内に侵入できません

    カギを握るのが、歯周病菌が産生するプロテアーゼという酵素。

    この酵素がウイルス表面を切断することで、ウイルスは初めて細胞内に侵入できます。

    つまり、
    口腔内が汚れているほど感染リスクが上がるのです。

    寝ている間は歯周病菌が増殖するため、
    朝食前の歯磨きが重要になります。

    ④ 手洗い+顔洗い

    手洗いは多くの人が実践していますが、
    顔洗いまで行っている人は少数です。

    ウイルスは、目・鼻・口を触ることで粘膜に到達します。

    帰宅後に顔をサッと洗うだけで、
    粘膜接触のリスクを大きく減らせます。

    さらに、あいうべ体操も推奨されています。

    舌の筋力を鍛え、自然な鼻呼吸を促す簡単な体操です。

    ウイルスを無力化する「化学的防御」5つの習慣

    ⑤ 緑茶を飲む

    緑茶に含まれる
    エピガロカテキンガレート(EGCG)は、
    ウイルス表面の突起に結合し、
    感染力を失わせます(不活性化)。

    ポイントは
    20分おきに一口。喉の粘膜に付着したウイルスが
    細胞に侵入する前に、
    胃へ流し込むイメージです。

    ⑥ ビタミンCの血中濃度を高く保つ

    ビタミンCは白血球の働きを助け、免疫反応を支えます。

    ただし水溶性のため、一度に大量摂取しても排泄されてしまいます。

    分割摂取が重要です。

    ⑦ ビタミンD(4,000IU/日)

    ビタミンDは免疫調整ホルモンとも言われ、抗菌ペプチド【カテリシジン】を誘導します。

    日本人の約98%が不足しており、
    1日4,000IUが推奨量として挙げられています。

    ⑧ 腸活

    免疫細胞の約70%は腸に存在します。

    重要なのは菌の種類よりも数

    免疫スイッチであるパイエル板を刺激するには、1日1兆個レベルが必要になります。

    1兆個の乳酸菌は大きいヨーグルト約250個分に相当。

    食べ物等で摂取するには現実的ではないので【ラクエイド】などのサプリを活用して欲しいいと秋山先生は話しています。

    まとめ:インフルエンザ対策は「粘膜」を守る発想へ

    インフルエンザ予防は、単なる「消毒」ではなく、
    体の構造を理解した戦略が重要です。

    医師たちが実践するこれらの習慣は、特別なものではありません。

    今日から一つずつ取り入れることで、
    感染しにくい体づくりにつながります。

    インフルエンザ対策というと、
    「流行ってから慌てて対策するもの」
    「ワクチンを打てばひとまず安心」
    と考えている方も多いかもしれません。

    しかし今回お伝えしたように、インフルエンザの予防は
    特別な治療や高価な方法ではなく、日々の生活習慣の積み重ねが何より重要です。

    湿度を保つ、鼻で呼吸する、口腔内を清潔に保つ、腸内環境を整える、しっかり眠る―
    これらはすべて、インフルエンザだけでなく、
    風邪や他の感染症、さらには体調全般の安定にもつながる習慣です。

    「全部やらなければいけない」と思う必要はありません。
    まずは一つ、できそうなことから始めてみてください。
    その小さな積み重ねが、結果的に感染しにくい体を作る最大の防御策になります。

    忙しい日常の中でも続けられる“現実的な予防”として、
    ぜひ今日から生活の中に取り入れてみてください。

    📝 用語解説

    1. インフルエンザウイルス
       毎年流行する呼吸器感染症の原因ウイルス。
    2. 粘膜
       鼻・口・喉・目など、外界と接する防御組織。
    3. 一酸化窒素(NO)
       副鼻腔で産生される抗ウイルス作用を持つガス。
    4. プロテアーゼ
       タンパク質を分解する酵素。歯周病菌が産生。
    5. エピガロカテキンガレート(EGCG)
       緑茶に含まれる抗ウイルス成分。
    6. 不活性化
       ウイルスの感染能力を失わせること。
    7. ビタミンD
       免疫調整に関与する脂溶性ビタミン。
    8. カテリシジン
       体内で作られる抗菌ペプチド。
    9. パイエル板
       腸管免疫を司る免疫組織。
    10. メラトニン
       睡眠中に分泌される抗酸化・免疫調整ホルモン。

    インフルエンザ
    【前編】医師がやっているインフルエンザ予防9選 手洗いだけじゃ足りない?粘膜から考えるインフル対策 No.583