平島医師
平島医師
最近、患者さんの問診を見ていると“ほぼ毎日飲んでます”とか“週4〜5回飲みます”って方、かなり多くないですか?
秋山医師
秋山医師
多いですね。男女問わずかなりの割合でいらっしゃいますよね。
平島医師
平島医師
でも実際のところ、お酒って本当に大腸ポリープや大腸がんの原因になるんですかね?そこが気になっている方は多いと思います。
秋山医師
秋山医師
そうなんですよ。しかも“どれくらい飲んだらリスクが上がるのか”っていう具体的な数字を知りたい方も多いですよね。今回は論文ベースでしっかり解説していきます。

    飲酒と大腸ポリープの関係は明確にある

    • 1日10g:約2%リスク増加
    • 1日20g:約6%リスク増加
    • 1日50g:約16%リスク増加
    • 1日100g:約61%リスク増加

    20gを超えたあたりから一気にリスクが上がる

    • 12.5g以下:約7%リスク増加
    • 12.6〜49.9g:約23%リスク増加
    • 50g以上:約37%リスク増加

    なぜお酒で大腸ポリープができるのか?

    • DNAを傷つける
    • 細胞の正常な増殖を妨げる
    • 発がんリスクを高める

    日本人は特に注意が必要な理由

    • アセトアルデヒドが体内に残りやすい
    • 少量でもダメージが蓄積する
    • 発がんリスクが高まりやすい

    無理にやめるより「量を知ること」が重要

    • 自分がどれくらい飲んでいるか把握する
    • リスクライン(20g)を意識する
    • 飲む頻度をコントロールする

    まとめ

    • 飲酒習慣がある人は大腸ポリープのリスクが約20%上昇
    • 飲酒量が増えるほどリスクは比例して上がる
    • 20gを超えると急激にリスク上昇
    • 原因はアセトアルデヒドによるDNA損傷
    • 日本人は体質的にリスクが高い
    1. 大腸ポリープ
      大腸の粘膜にできる隆起性の病変。将来的にがん化する可能性があるものもある。
    2. メタ解析
      複数の研究結果を統合して、より信頼性の高い結論を導く分析手法。
    3. 純アルコール量
      飲料に含まれるアルコールの実際の量。種類ではなくアルコールのグラムで評価する。
    4. アセトアルデヒド
      アルコール分解時に生成される有害物質。発がん性がある。
    5. DNA損傷
      細胞の遺伝情報が傷つくこと。がん発生の原因となる。
    6. 大腸粘膜
      大腸の内側を覆う組織。比較的薄くダメージを受けやすい。
    7. ALDH2
      アセトアルデヒドを分解する酵素。日本人は活性が弱い人が多い。
    8. 発がんリスク
      がんが発生する可能性の高さ。
    9. 相対リスク
      ある条件の人が、そうでない人に比べてどれくらいリスクが高いかを示す指標。
    10. 晩酌
      日常的に夕食時などに飲酒する習慣。
    大腸ポリープ 大腸がん
    今回は前編として、お酒と大腸ポリープの関係について、論文データをもとにわかりやすく解説します。普段から晩酌をする方は多いですが、飲酒量が増えるほど大腸ポリープのリスク上昇が示唆された報告もあります。なぜアルコールが大腸に影響すると考えられているのか、日本人に多い体質との関係も含めて現役医師が解説!! 酒が好きな方、健康診断や大腸カメラが気になる方はぜひご覧ください。※本動画は一般的な健康情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を目的としたものではありません。